サッシをAPW330かサーモスXにするか

建具、床材関連
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ユメオ夫婦の家で使用するサッシを選ぶ時がやってきました。

そう、窓選びです。

工務店での標準仕様のサッシはLIXILだとサーモスⅡ-H、YKK APだとエピソードNEOというアルミと樹脂の複合サッシで、どちらもLow-E複層ガラスです。

サッシについて調べるまではLow-E複層ガラスって、凄そうでいいの使ってるなーって思ったのですが、調べたところ少し不安が。

今回は現在のサッシ(窓)選びの悩みを記載したいと思います。

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サッシ(窓)は何をどう選ぶのか

サッシに求める性能は色々あると思います。

あまり考えたことのない方からすると、サッシの色や形などデザインに目がいくことと思います。私もそうでした。しかしサッシもかなり奥が深いことがわかりました。

住宅において、サッシというのは一番外気温に影響を受けるところだということです。いくら壁を厚くして外の熱や寒さをしのいでも、サッシの性能が良くなければ、サッシの部分から熱や冷気を取り込んでしまうということがわかりました

建築物省エネ法というものがあります。

要は性能のいい家を標準化して、地球温暖化防止対策をしましょうという基準ですね。

平成25年に制定された地域区分では日本全国で1~8の8つの地域区分が示されました。

ざっくりと参考の窓イメージを見ると、2地域である札幌市では平成28年基準では樹脂サッシ+low-E複層、6地域の東京ではアルミサッシ+複層ガラスと書かれています。

ユメオ夫婦が家を建てる地域は5地域で、比較的温暖な地域だと思います。

さて、窓の断熱性能を比較する際には、「熱貫流率」という指標で比較します。U値とも言い、単位はW/㎡・Kです。1㎡あたりかつ1時間あたりに通す熱量を表していて、小さいほど熱の出入りが少なく高性能であることを意味しています。

日本の窓の性能は星の数で表しています。

熱貫流率が2.33W/(㎡/K)以下で☆☆☆☆等級 (国内最高等級)

熱貫流率2.33~3.49W/(㎡/K)で☆☆☆等級

熱貫流率3.49~4.65W/(㎡/K)で☆☆等級

熱貫流率4.65W/(㎡/K)で☆等級(国内最低等級)

国内基準だと、☆☆☆☆をとっておけば問題ない!と思いましたが、実はそんなことはありません!!

エピソードNEO、サーモスⅡ-Hの性能

そこで、我が家の標準のサッシであるLIXILのサーモスⅡ-H、YKK APのエピソードNEOというアルミと樹脂の複合サッシ(どちらもLow-E複層ガラス)の性能を調べたところ、熱貫流率が2.33W/(㎡/K)以下相当で最高等級でした。

本当にこれでいいのかな・・・?

少しインターネットを調べていると、日本のサッシの性能が低すぎるという記事があります。

例えばお隣の韓国だと、東京とほぼ同緯度の地域での推奨基準は1.6W/(㎡/K)以下で、韓国の北側の方だと(福島県・新潟県あたりと同緯度)1.4W/(㎡/K)以下となっています

ちなみにドイツだと1.3W/(㎡/K)以下、フィンランドだと1.0W/(㎡/K)以下が最低基準だそうです。

ユメオがサッシになぜこんなに悩んだかというと、季節が冬に突入し、アパートの寒さを身をもって体験しているからです。たぶん夏にサッシを考えたら、こんなに一生懸命調べなかったと思います。笑

ユメオ自体は雪国の生まれですが、寒さにはかなり苦手です。とにかく寒い思いをしたくない!そう思ったら、サッシはかなり重要だということがわかったので、どうにかいいものを選びたいと思いました。

そこで、標準よりも良いものを選びたいと思い、YKK、リクシルからそれぞれ候補を挙げました。

APW330とサーモスXで悩む

YKK APの売れ筋であるAPW330という窓とLIXILのサーモスXという窓があります。

これらは価格・性能帯が近いので高い確率で比較されることが多いと思います。

ユメオの場合もこの2種類で悩んでいます。

YKK APのAPW330

APW330のカタログより

APW330の複層(樹脂スペーサー仕様)だと、熱貫流率は1.31W/(㎡/K)でドイツの最低基準に近い性能が得られることがわかります。

APW330の真空トリプルガラス仕様だとなんと熱貫流率は0.99W/(㎡/K)とかなり高い性能が得られます。

APW330は外も内も樹脂を使用しています。

LIXILのサーモスX

サーモスXのカタログより

サーモスXの複層ガラスだと熱貫流率1.52W/(㎡/K)とまずまずです。私の住む5の地域でもまずまず良さそうですね。

サーモスXは外側がアルミ、内側が樹脂の複層ガラスとなっています。

APW330とサーモスXにした場合の差額

さて気になるサッシ変更の差額です。

新築の我が家の建坪は約45坪です。

APW330(複層)にした場合の標準のサッシからの差額は+約40万円です。

APW330(真空トリプルガラス)にした場合の差額は+約95万円でした。

サーモスX(複層)にした場合の差額は+約48万円でした。

サーモスX(トリプルアルゴンガス入り)だと差額+約124万円!!

サーモスX(トリプルクリプトンガス入り)だと差額+約177万円!!!

この時点で、サーモスXトリプルは雲の上の物ような存在になりました・・苦笑

金額は高くなりすぎない範囲で少しでも熱貫流率を上げたいので、APW330(複層)かサーモスXの複層で考えたいと思います。

APW330とサーモスX(複層)でどちらを選ぶか

ユメオ夫婦の建てる家のリビングには実は2間のサイズの窓があります。約3.5m幅の大きめの窓で考えていました。

APW330だと1.5間のサイズまでしかできないんです。なので、上の差額は1.5間のサイズで出した金額になります。

サーモスXだと2間のサイズまで選択できるので、思った通りの形にできます。

色々な方のブログを参照すると単純な断熱性能で比較すると、さほど大きな差はありませんがAPW330>サーモスXとなるようです。気密性能に関してもAPW330>サーモスXですね。

スペック的にも、コスパ的にもAPW330が良さそうで、APW330の真空トリプルガラスだとおそらく文句のつけようはない断熱性能を得られると思います。

しかし、差額がいたい・・というのと、デザイン性を考慮するとAPW330<サーモスXであり、デザイン性を考慮してサーモスXにされた方もいらっしゃいますね。

APW330だと樹脂の複合サッシのため、アルミと複合のサーモスXと比較してかなり窓の枠の幅が広くなります。そのため、ガラスの大きさを大きく見せるにはサーモスXが適しているようです。

ほんの少しでも寒くない可能性があるならAPW330・・・?でも見た目はサーモスX。

金額もAPW330のほうが安いけど、でも1.5間のサイズに落とすのは微妙。

じゃあサーモスXにするか??

あまり時間はありませんが、悩んでいます・・・。

➡その後我が家はサーモスX(複層)を選びました。

理由は我が家の場合は2間で窓を検討していたので、APW330で1.5間のサイズに落とすと見た目が微妙になること、かといって2間の窓の部分だけエピソードNEOにランクダウンするのは断熱性能のバランス的に嫌でした。

サーモスXの方が僅かですがAPW330よりも断熱性能が低いというのはわかっていましたが、せっかく考えていた2間の窓が採用できるので、家全体をサーモスXの複層で決定としました。性能に関しては次の冬にならなければわからないかもしれませんが、現時点で見た目は完璧に気に入っています。

リビングの2間サイズ

サッシの窓枠もAPW330より狭くて、窓がより広く感じます!

同じようにサッシで悩む方の参考になれば幸いです。

家が完成しました。

サーモスXの全窓を写真付きで紹介する記事をこちらに書きました。

LIXILサーモスXの全窓紹介
わが家ではサッシ(窓)をリクシルのサーモスXを採用しました。サーモスXってどんな感じの見た目なのか、例として我が家の全窓を写真付きでご紹介したいと思います。参考になれば幸いです。

 

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