スチームオーブンというのはあまり馴染みが無い方が多いと思います。
料理をする方の間ではスチームコンベクションオーブンというものらしいです。
スチコンって言ったりするみたいです。
え?なにこれ?
ってなった方も沢山いるはず。
これはタニコーという日本製の卓上スチームコンベクションオーブンです。
見覚えのある方はかなり少ないはず。お店の厨房でしか使われていないと思います。
日本でスチームオーブンと検索すると、「スチームオーブンレンジ」というものがヒットします。
こんなやつ、よく見ますよね。
上の業務用の物とは全然違う、よく見るやつですが、私が欲しいのはコレじゃないんです!!
コレらじゃ足りないんですよ!圧倒的に、パワーが!!!
パナソニックや、日立、シャープなどからスチームオーブンレンジというものはたくさん出ております。でも、これらを使って「温めに時間がかかるなぁ。焼き色が弱いなぁ」と思った方はたくさんいるはず!そしてそのうちほぼ電子レンジとしてしか使わなくなる・・・。
そうならないよう、本格的なパワーのあるスチームオーブンというものを我が家では導入したいと思い、色々調べました。
ということで、今回は200Vのパワーのあるスチームオーブンをご紹介したいと思います。
200Vのスチームオーブンでは何ができるのか
これらのスチームオーブン、スチームコンベクションオーブンはいわゆるオーブンの機能と、スチーム(蒸気)で蒸す機能、それら二つを合わせてスチームを入れつつ焼き上げる機能の3つの機能を有しています。
これはどういうことかというと、従来の火力で焼くというオーブンの機能だけではできなかった調理ができ、これ一台あるだけで調理の幅を大幅に広げられるものということです。
ガスやIHヒーターでやるとどうしても火加減が難しくて失敗しやすい茶碗蒸しやプリンもスチームコンベクションオーブンでは簡単にできてしまいます。
日本にもスチームコンベクションオーブンは存在しますが、ほぼすべてが業務用サイズで、家庭ではほとんど普及していません。
写真のやつは卓上タイプでほぼこのサイズはこのモデルしかないといっても過言ではなさそうです。
家庭ではシャープのヘルシオなどの卓上サイズのものが、スチームに対応しています。それらは簡易スチーム式や加熱水蒸気式がありますが、いかんせん100Vなので業務用のものと圧倒的にパワーが違います。使用している方は多いと思いますが、100Vのオーブンだと、パワーが弱く余熱に時間がかかり、焼き色も弱くなりがちだったり、火力も安定しなかったりします。
日本の業務用のスチームコンベクションオーブンはガスだけではなく200V対応のものもありますので、それらならばガスオーブンとほぼ同じ火力で仕上げることができます。
しかし、業務用なのでまぁ普及していません。素人には敷居が高くて手が出しづらい・・・。そして見た目もちょっとキッチンに置きづらい・・・。苦笑
私はガゲナウのショールームで初めてスチームオーブンというものを見ました。
スチームオーブンを使用すると、茶碗蒸しやシュウマイ、肉まんなどをふわふわに仕上げることができますし、ご飯も炊くことができます。100%のスチームを使用すると、野菜のビタミンを保ったまま美味しく仕上げることができ、とても美味しい温野菜を食べることもできます。ローストビーフやビーフシチューなんかもスチームオーブン一つでできちゃうなど、ほぼ何でも一台でこなせてしまいます。
200Vならばパワーもありますので、通常のオーブンのようにローストチキンも完璧にできます。パンやケーキ、お菓子も作ることができます。
日本の200Vのスチームコンベクションオーブン=業務用で買いづらい、見た目が微妙
日本の100Vのスチームオーブンレンジ=パワーが弱い!!
じゃああとどんな選択肢があるかというと、ミーレとガゲナウのスチームオーブンしか選択肢がありません!!(執筆時点byユメオ調べ←話半分で聞いてくださいw)
ミーレとガゲナウのスチームオーブンはどちらも正直かなり高いです!!でも現状として日本製の200Vのスチームオーブンを家庭用に頑張ってくれていないので仕方ありません・・・。
ということで、現在日本で手に入れることができるミーレとガゲナウの2種類のスチームオーブンを今回は比較していきたいと思います。
ミーレ(Miele)のスチームオーブンについて
ミーレは日本では比較的高級家電メーカーという風に知られている方もいます。
ドイツの会社で1899年に誕生し、現在は洗濯機や掃除機、食器洗い機、調理家電(オーブンやIHクッキングヒーターなど)を生産されています。
DGC6800J 価格924,000円(税込み)
ミーレもガゲナウもビルトイン専用の商品となりますので、基本的にはキッチンやキッチンのバックセットと合わせて相談して購入されるようなものとなります。
サイズはガゲナウとほぼ同じで違いというとオーブン機能の温度が30度から225度までとなること。
ガゲナウはわずかな違いですが230度まで対応しています。
ガゲナウもミーレもフードプローブがついており、肉の中心温度を自動的に測定して、ちょうどよい状態に焼き上げることができます。
ガゲナウのスチームオーブンとの違いは、庫内容量が48Lとガゲナウよりも少し大きめです。
あとガゲナウのスチームオーブンとの大きな違いは、自動プログラムが多いということですね。
カタログ上だとわかりづらいのですが、例えば野菜、肉、魚、パン、米、丸パン、ケーキ/ビスケット、ピザ/キッシュ、ラザニア/グラタンなどの大きなメニューから一つ選びます。
肉の場合はその次に豚や牛、鶏などが選べて、そこで牛を選んだ場合は、スープ用の肉、ローストビーフ、ロールビーフ、牛の尻尾肉、牛ひれ、牛肉のミートボール、牛肉の蒸し煮など、最初から多くプログラムされているものから選択することで、オーブンの方で自動的に火加減や水分の加減を調節していい感じに調理してくれます。
ミーレのスチームオーブンの場合、このプログラム調理がかなり特徴的だと思います。
もちろん基本的にはドイツ製なので、日本人があまり食べないようなメニューや調理方法も出てくるかとは思いますが、割と当てはめて使うことができるのではないでしょうか。もちろん日本用に作られているモデルなので、表記も日本語表記です。
ミーレとガゲナウのスチームオーブンを比較した海外のサイトでは、ミーレの自動プログラムメニューが簡単に使用しやすく、スチームオーブンを使用したことが無い場合はおすすめできると書いてありました。そして、金額もミーレの方が安くておすすめ・・・と書いてあったんです。あれ??
このDGC6800Jというモデルは、アメリカだと同様のモデルでDGC6800-1というモデルがあるのですが、こちらだと4,799ドルで販売されていました。
1ドル=約110円で計算すると約53万円ですね。日本では約92万円で販売されているので・・・高いですよね。うーん、海外製だから仕方ないのか・・・。なんかお高くとまっている感を感じてしまうんですよねぇ。
2021年7月追記
ミーレのスチームオーブンのモデルがDGC7840Jというモデルに変わっていました。
写真Mieleホームページより引用
価格は若干上がり946,000円(税込み)とのことです。
新しいモデル格好いいですね~~。
ガゲナウ(Gaggenau)のスチームオーブンについて
ガゲナウもドイツの会社ですが、なんと1683年に創立された高級品の家電製品を販売しているメーカーです。2008年にはボッシュの傘下となり、子会社になっています。
ガゲナウは日本ではあまり知られていませんが、本国ドイツではポルシェと並ぶ超高級ブランドです。ガゲナウの方いわく、ミーレはホームセンターで自分で買ってきて取り付ける人がいるようなブランドで、ガゲナウはポルシェのように立派な店を構えて注文を受けて販売するようなブランドだそうです。
こちらの上の方がスチームオーブンです。
BS 450 410 / BS 451 410(左右の開き方によって型番が違います)
右側に開くとこんな感じです。
金額は902,000円です。(税込み)なんと、超高級ブランドなのにミーレよりも安いんです。
ミーレよりも若干庫内が小さめの43Lですが、正直家庭では十分な大きさだと思います。
ミーレとの違いは扉が上から下に開くのではなく、左右のどちらかに開くというタイプとなっているということです。
扉はタッチ式なので、両手にトレーを持っていても、身体の一部分でタッチすると扉がパカッと自動的に開いてくれる機能が便利だそうです。
ミーレのスチームオーブンとは違い、自動メニューがないので、最初は説明書を見て、温度は何度で湿度は何パーセントで何分くらい?というのをやってみるしかありません。
自動のプログラムは無いのですが、温度や湿度、時間を自分でプログラムして調理して、うまくいったらその設定を保存する(50件まで保存可能)という機能があります。これは少し玄人向けな印象なのですが、例えば温度100度、湿度100%で5分調理した後に、温度200度、湿度30%で10分で焼き上げるなど、細かい設定を作り、保存をすることができます。
構造としてはかなりシンプルなんですが、温度や湿度の正確性などがプロや料理好きからかなり高い評価をされているようです。
そしてガゲナウのスチームオーブンはアメリカでも7,999ドルで販売されています。
1ドル110円で計算すると約88万円です。
ミーレが倍弱の金額で日本に入ってきているにもかかわらず、超高級ブランドのガゲナウがほぼ定価で日本に入ってきているんです。
だったらガゲナウの方が良いんじゃないかな?!って思いますよね。
ミーレとガゲナウのスチームオーブン、どちらを選ぶ
それほど料理に拘りは無いけども、良い感じの料理がしたいという方はミーレのスチームオーブン、料理にある程度こだわりがあり、ガゲナウというブランドを所有する所有欲を満たしたり使いこなしてプロの作るような料理を作りたいという方にはガゲナウのスチームオーブンが良いのかもしれません。
金額としては日本で購入する場合はほぼ変わりませんが、例えば付属品(トレーなど)をあとから追加して購入する場合には、ミーレの方が安く追加購入することができます。
それでも、海外でミーレを購入する場合に比べると30万円以上も高く本体台に支払わなければいけないというのが少し私は気になりますが・・・。
私ユメオとしては、ミーレの手軽さはたぶん嫁にはウケると思いますが、ガゲナウというブランドへの魅力と、そしてそれを本国と変わらない金額で使えるということに魅力を感じてしまうので、少し悩みますが、たぶんガゲナウにすると思います。
日本ではかなりニッチな話題ですが、オーブン選びで悩む方の参考になれば幸いです。
2021年7月追記
わが家ではガゲナウのスチームオーブンを購入し使用しています。
使用後レポに関してはよろしければこちらをご覧ください。
わが家でのモデルはモデルチェンジとなり、近日新しいモデルとなる予定とのことです。
新しい機種いいなぁ~。
通りすがりのななしさんより貴重なコメントをいただきました。
ミーレとガゲナウの日本での価格について
ミーレは大幅値引きあり
ガゲナウ値引きはあまりない
とのことで、実売価格はミーレの方が安くなるとのことです。
わが家ではガゲナウを導入しましたが、キッチンハウスではガゲナウの機器自体には値引きは入らず、全体的な値引きが計上されており、ガゲナウ機器の実質の金額は不明でしたが、ガゲナウは値引きはほとんどできないというのは、何となく担当の方が言っていたような気もします。
海外でのミーレの価格を見ると、日本でもミーレはある程度値引きが期待できるのかもしれませんね。
定価だとミーレの方が高くて私のようにあれ?!となるかもしれませんが、実際の見積もりではミーレの方が安く導入できるかもしれません。
ご興味のある方は是非確認されると良いかと思います。
コメント
「Miele ヘルシオ スチームオーブン」の検索で
ユメオさんのブログに辿り着きました。
わたしは現在新築計画中で
キッチン計画で悩みまくっていたところでしたが
ユメオ様邸のキッチンプランと我が家のプランが似ているということもあり
とても参考にさせていただいております!
なんてありがたいブログ!
Gaggenauのスチームオーブンの使い心地もぜひ
ブログにUpしていただきたいです。
コメントをいただきありがとうございます!
こんなブログでも、参考にしていただけていることに、大変光栄に思います。
gaggenauのスチームオーブンに関して、需要も少ないかもしれませんが、
私個人探している時にあまりインターネットで情報が無さすぎたので、
我が家でのレビューをしていけたらと思っています。
今後も参考になれば幸いです。
ミーレとガゲナウの日本での価格ですが
ミーレ→大幅値引きあり
ガゲナウ→値引きはあまりない
って感じで実売価格はミーレの方が安くなりますね
貴重なコメントをいただき、ありがとうございます。
ミーレだと大幅な値引きが期待できるかもしれないのですね!
日本のメーカーも頑張って作ってもらって、価格競争でもおきてスチームオーブン導入の敷居が下がるといいのですが・・・それは難しそうですね^^;
我が家ではガゲナウのスチームオーブンと食器洗浄乾燥機を使っております。ガゲナウはオーブン調理につきましても料理本もなく取り扱い店舗より参考程度のレシピのコピーをもらう程度で初めて使うときに本当に不安でした。ネットで調べても料理自慢のようなブログはあっても作り方やガゲナウのスチームオーブンでの加熱温度や加熱時間はないものばかりでしたがユメオさんのブログを見たときに救われる思いがいたしました。食器洗浄乾燥機につきましてもユメオさんのブログをみて温度の使い分けがわかりましたので早速見直しました。ユメオさんのような具体的な経験談がもっと増えると嬉しいです。本当に有り難いとおもっています。
そこでひとつお訊ねですがスチームオーブンのカルキ除去剤でおすすめはありますか?機器の劣化を防止するために使ったほうが良いと説明書には書いてありましたがカリタなどコーヒーマシン用とはまた違うのか、液体で探しております。
何かありましたら教えていただきたいのですが。
こんなブログでも参考になっておりましたら本当に嬉しいです!コメントいただき、ありがとうございます!
スチームオーブンのカルキ抜きに関してですが、私も手入れで悩んだ時に、ショールームの方に電話で問い合わせてみたとところ、重曹などを水受け部分に入れて洗浄サポートモードで良いと聞いたと記憶しております。
なので、たまに汚れが気になった時に水受けの部分に重曹や、オキシクリーンを適当に入れて、[洗浄サポートモード]で運転しています!重曹やオキシクリーンは油汚れや焦げに強いので、ちょっと焦げついた天板などは一緒に入れて、洗浄モードで全体に洗浄成分が行き渡ってから、焦げが気になる部分は激落くんみたいなスポンジやタワシで擦る全部がピカピカになります!
(水垢部分のカルキもある程度は綺麗になります)
カルキ除去にはクエン酸の方が効果的かと思いますので、その場合は同様にクエン酸を入れて洗浄サポートモードですね。
(カルキ除去モードだとクエン酸だと温度が低いせいか全然綺麗になりませんでした)
なので、我が家の場合は特別な洗剤は使用しておりません^_^;
ガゲナウの取扱説明書に書かれているようなものを試したわけではないので、ご心配でしたらサポートかショールームの方に聞いていただけると丁寧に教えてくださると思います^ ^
ありがとうございます。
是非参考にさせていただきます。